日時 平成30年12日6日(木)13:00~15:30
場所 西宮市総合福祉センター
内容 「差別のないまちづくりを目指して~明石市障害者配慮条例ができるまで~」
講師 明石市社会福祉会協議会事務局相談支援室 権利擁護支援課 権利擁護推進担当課長  青木 志帆氏

 

講演の前に西宮啓発隊「輪・和・WA」による知的障害擬似体験ワークを行いました。全国的に差別解消法の条例制定の動きが広まっている中、すでに条例制定されている明石市の先駆的な取り組みを青木氏にお話しいただきました。明石市では“他の者(障害のない人)との平等をめざす”3本の条例(Ⅰ手話言語・障害者コミュニケーション条例、Ⅱ明石市障害者配慮条例、Ⅲ成年後見任用確保条例)があります。中でも明石市障害者配慮条例(正式名称:明石市障害者に対する配慮を促進し誰もが安心して暮らせる共生のまちづくり条例)が印象に残りました。この条例では合理的配慮の提供支援として点字メニューの作成やコミュニケーションボード、スロープ、手すりなどの設置費用に対して助成制度を設ける新しい試みをされ、現在多くの店がこの制度を利用されています。また、差別解消法の合理的配慮では、障害のあることで困っているという意思表明が必要ですが、この条例では障害者が合理的配慮を必要だと客観的に認識できれば配慮を求めることが出来、その対象も差別解消法では「行政機関等・民間事業者・雇用主」ですが、明石市では「障害のない人」とし、市民みんなが考えていくきっかけとしました。