平成28年度 第3回「オープンセミナー」を開催しました

「みんなの学校」という映画をご覧になった方も多いでしょう。その舞台となった大空小学校は、大阪市住吉区に11年前に開校しました。「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」ことを理念とし、「みんながつくる　みんなの学校」を実践している公立小学校です。その初代校長として礎を築きあげて来られた木村 泰子先生を講師にお招きし、今年度最後となるオープンセミナーを開催しました。
最初に映画 「みんなの学校」のダイジェスト版ともいえる、関西テレビが放送した「ザ・ドキュメント みんなの学校」を上映し、その後映画に登場してくる子どもたち、先生方、地域の方々の話も織り交ぜながらご講演頂きました。
大空小学校ではクラスの垣根がなく、どの先生もどの子もみんな関わり合っています。障がいの重い子どもも他の子たちと分断されることなく、そこにいるのがあたりまえの日常の中で、お互いに学ぶことがたくさんあり、失うものなんて何もない。だからこの方針に異議を唱える保護者はひとりもいないそうです。
教師の対応で子どもたちが安心して学校で過ごせるようになります。また地域の人たちとの関わりで子どもたちは育ちます。変わらない、変えられないと思っていることも、自分が変われば必ず動くと話されました。大空小学校が模範となり、2020年には教育指導要領が大きく変わります。
映画の中そのままのパワフルで明快なお話に胸が熱くなりました。お忙しい中時間を延長してご講演いただ木村先生に心より感謝申し上げます。